ポイント
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多言語音声翻訳アプリ「ボイストラ」にウクライナ語を追加し、日常基本会話に対応
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ウクライナ語を話される方々の買物や公共交通機関の利用などの場面でコミュニケーションを支援
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今後、ウクライナ語の音声翻訳技術は民間企業にもライセンス予定
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)ユニバーサルコミュニケーション研究所 先進的音声翻訳研究開発推進センターは、言葉の壁をなくす多言語音声翻訳技術の研究開発を行っており、個人での試用を想定した研究用アプリとして「ボイストラ」を公開しています。今般、緊急的な初期対応として、翻訳できる言語にウクライナ語を追加し、2022年8月2日(火)にアプリを更新し公開しました。本公開により、ウクライナ語を話される方々の買物や公共交通機関の利用などの場面でよく使われる日常基本会話を翻訳し、コミュニケーションを支援します。
今後、ウクライナ語の音声翻訳技術については、民間企業にもライセンスする予定です。
背景
NICTでは、2010年に、多言語音声翻訳技術の研究開発成果として多言語音声翻訳アプリ「ボイストラ」を公開してきました。「ボイストラ」は、話しかけると外国語に翻訳してくれるスマホ用アプリです。その後、言語数を増やし、また、様々なシーンに対応できるよう「ボイストラ」を進化させてきました。
さらに、大阪・関西万博が開催される2025年に向けて、政府全体で進める観光戦略や外国人材受入れ政策を背景とした外国人との共生社会の実現などを目指し、多言語音声翻訳技術の更なる高度化に向けて研究開発を推進すべく、総務省は、2020年に「グローバルコミュニケーション計画2025」を発表しました。NICTでは、これを受けて、訪日・在留外国人、国際ビジネスに対応する言語を15言語とし強化してきました。
今回の成果
今後の展望
NICTでは、今後もウクライナ語の更なる翻訳精度の向上と日常生活において活用できる場面の拡大に取り組んでいきます。また、ウクライナ語の音声認識・翻訳・音声合成の技術については、今後、民間企業にもライセンスする予定です。