NICT電磁波研究所電磁波標準研究センター電磁環境研究室は、長年にわたり、電磁雑音の測定に関する分野の研究開発に取り組み、国際無線障害特別委員会(CISPR)[1] による国際規格の策定に積極的な貢献を行っています。
CISPRでは、2012年から、30 MHz以下の周波数帯において空間に放射される電磁妨害波の測定法に関する一般的要件を定めた国際規格の策定に向けた活動を開始しました。NICTは、国際規格の策定に向けて測定方法や校正方法を提案するなど、主導的立場で積極的に貢献しており、この度、CISPRから測定用アンテナ、測定サイト、電磁雑音の評価方法を定めた3編の基本規格が発行されました。NICTにおける研究成果が大きく反映された国際規格は、今後、電気自動車や自動搬送措置への無線給電システム、電化製品、パソコンなどの情報通信端末等、製品ごとに策定される国際規格に測定法として規定されます。