旭化成株式会社と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、深紫外LED(UV-C LED)を搭載した空気殺菌装置を用いて、静岡鉄道株式会社の車両にて実証試験(以下「本試験」)を開始しましたのでお知らせいたします。
本試験は、環境省の『脱炭素社会に貢献する265nm帯高強度深紫外LED開発とウイルス不活性化・CO2排出削減効果実証』事業(※1) (以下「本実証事業」)の一環で実施しました。深紫外LED は、これまで紫外線殺菌に用いられてきた水銀ランプに比べ、小型で深紫外線を効率的に照射ができます。
本試験に用いる空気殺菌装置は、図-1に示すような縦型の装置で、深紫外LEDにより空気中のウイルスの不活性化を行うものです。
本試験は、図-2に示す静岡鉄道の静岡清水線の車両に対して実施します。第一回目のオンサイト検証として、新静岡駅—新清水駅間において開催されたイベント電車において、空気殺菌装置を図-3のように車両内に設置し、2日間の実証試験を行いました。
本実証事業では、深紫外LEDの特長を活かし、水銀ランプ品と同等以上の殺菌性能をより低消費電力で実現することで、公衆衛生の向上とエネルギー消費の低減、また、それによるCO2排出量の削減を目指します。
実施要領
試験場所:静岡鉄道(イベント電車内)静岡清水線
新静岡駅-新清水駅間 各日1 往復
新静岡駅-新清水駅間 各日1 往復
日時
:2024年2月9日、10日
※1 環境省(一部総務省・文科省連携): 革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業 「脱炭素社会に貢献する265nm帯高強度深紫外LEDとウイルス不活性化・CO2排出削減効果実証」
(事業代表者: 国立研究開発法人情報通信研究機構 未来ICT研究所 深紫外光ICT研究室 井上振一郎 室長)
以上